はせろぐ

コンサルタントの余暇を綴るログ

【与太話】新規事業立案というゾッとするプロジェクト

あっという間に、更新が空いてしまった。またも、仕事が苛烈な状況になり、平日深夜労働は当然のこと、土日も一定程度働かざるを得ない状況に追い込まれている。そんな状況でBlogに時間を割くのは余程の酔狂だろう。ほんの少しだけ、休日に息抜きと更新する。

 

いま、頭を悩ませているのは成長戦略策定プロジェクトだ。成長戦略と言っても実はいろんなタイプがある。競合を打ち負かす方法を考えるタイプもあれば、ノンコア領域を明らかにして投資フォーカスすべき成長領域を炙り出すタイプもある。

今やっているのは、そのどちらでもなく、成長戦略と言いつつ、その実は、新規事業立案がお題のプロジェクトなのだ。既存事業は頭打ちなので、伸びそうな新しい事業の柱を考えようという何ともご都合主義なお題だ。

 

コンサルタントにとっては凄く恐ろしいテーマだと思う。

面白くて儲かるアイデアがPJ期間内に発想できなければ終わりだ。非常にリスキーである。加えて、クライアント社内では、散々っぱら検討しきってお手上げ状態になっている所から始まるのがザラであり、パッと思いつく筋の良い案なんてものは残されていない。だからこそ、高いカネをコンサルなんぞに払うわけだが。

 

緩くてもアイデアのオプションがクライアントの中にあって、その具体化やフィージビリティ・スタディなら、難易度はそんなに高くない。

 

ご多分に漏れず、本件も前者のパターンである。クライアントも全くもってどこに出て行ったらいいか分からない、むしろ、何か新しい発想を、新しい案を出してくれコンサルさんという感じなのだ。

 

PJが終了するまで筋の良い案を思いつかなかったらどうしようという焦燥感に追われ続ける。色んな仮説をひねり出しては、検証して棄却して、これを寝不足になりながら走り続ける。新規事業立案は初めて携わるタイプのプロジェクトだけど、精神的にかなりキツい。再びやるのは御免こうむりたいというのが、正直なところ。

 

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ちなみに、新規事業立案というプロジェクトタイプは、難易度が高くコンサルティング・ファームの中でも、積極的に取るべきではないなどと、上記の本にも書かれていたりする・・・