はせろぐ

コンサルタントの余暇を綴るログ

【英国一家、日本を食べる】食感のバラエティで各国料理を比較するという視点

久々にゆっくり読書をする時間をとれているので、ビジネスに関係ない本も読んでいます。ちょうどバリ旅行中に読んだのは、『英国一家、日本を食べる』という本です。

 

フードジャーナリストである著者が家族を連れて、日本各地を食べ歩いた旅行記のようなものでした。英国人の目からは、このように映るのかという発見が楽しい本だったと思います。著者の持ち味である、小気味よい文体はクスクスしながら読むことが出来ます。

 

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そんな本書の中で、食感についての記述がP104にありました。

 

日本人は口に入れた食べ物の舌触りを味と同じように重視し、料理の温度についてはさほどではないものの(なにしろ、温かい料理はやけどするほど熱々にするのが、デフォルト設定だから)、食感についてはとてもきめ細かいニュアンスを大切にする。 

 

食感のバリュエーションとコントラストは、今年の日本食べ歩き旅行で得た最大の発見だった。ひとつの料理のなかで、あるいは食事全体のなかで異なる食感を組み合わせることについては、日本人から学ぶべきことがとてもたくさんあるはずだ。それを学べば、食に対する身体の感性は鋭くなるに違いない。 

 

各国の料理を比較するときに、取り扱う食材や味付けなどについて比較することは良くあることに思いますが、食感や温度のバラエティ、それらを重視している度合いという点で比較してみようと思ったことはなく、中々興味深く思いました。

 

本当に、日本食(随分広い概念のように思います)が相対的にフランス料理やイギリス料理などと比較して、食感のバラエティがあるのかどうか、若干自信はないです。

 

フランス料理の名門料理学校であるル・コルドン・ブルーで伝統的なフランス料理を学び、長年、さまざまな料理を食べまくってきたイギリス人である著者が、改めて日本食を食べてみてそう感じたのだから、少しは信用性はあるような気もしなくはないですね。日本人が日本食を評して食感を重視してますと言うよりは(笑)