はせろぐ

コンサルタントの余暇を綴るログ

2015年は150種類くらい日本酒を飲んだ筆者が勧める印象に残った日本酒TOP10

「せめて、飲んだお酒は記録しよう」

飲みに行っては「美味い!(ないしは、不味い・・・)」と単純に感想を抱き、然る後、全てを忘れるという凡そ進歩というものをどこかに忘れてきてしまった人間のように日本酒を飲んでいたのが2014年でした。日本酒にハマり始めたのも2014年でしたので新しい玩具を手に入れた子供の様に無邪気に飲み散らかしていたのでしょう。

 

さて、今年は微々たる進歩にむけた一歩目を踏み出すべく、飲酒活動に赴いては撮影し、こつこつFacebookにアップロードするという活動をしておりました、少ない語彙で細やかな感想を添えてね。振り返ってみると、どうやら150種類ほど飲んでいたようです。そんな中から特に記憶に残った日本酒を10種類、記録しておこうと思います。

 

冷やが旨い日本酒を3種類、発泡系・にごり酒系統から3種類、最後にお燗や常温が旨い日本酒を4種類ピックアップしてみました。読者の皆さんのお口に合う日本酒があれば、これほど嬉しいことはありません。その日本酒を飲んだお店を併せて掲載しております。いずれもお勧めの日本酒屋さんですので、日本酒屋さんリストとしてもお楽しみ頂ければと思います。

 

冷やが旨い3本

このカテゴリーで3つを選ぶのは至難の業のように思います。ここに載せていないだけで、旨い奴は山のようにありましたが、特に記憶に残っているものを。

 

日輪田 山廃純米 ひまわりラベル (宮城)

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向日葵のラベルから分かる通り夏のお酒です。この季節に飲みたくなるキレイな酸と主張し過ぎない柑橘系のニュアンス、それでいて旨味もあって、そっけなくない。私はもうずっとこれを飲んでいたいと思いました。 

 

こちらは、四谷三丁目の日傘雨傘さんで日本酒会をした時に頂きました。日本酒飲み放題がある素敵なお店です。

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八仙 (青森)

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八仙、美味しいですよね、どの色も。ちょくちょく飲んでいたのですが、こんなラベルの酒を作っているとは知りませんでした。60本?しか仕込んでいないそうで、蔵元と仲の良いらしい居酒屋で偶然にも遭遇できました。青森の食材や料理を推している居酒屋だったので、地元つながりだったのでしょう。

 

さて、こんなエピソードがあってとても印象に残っていたのですが、お味も大変宜しかったです。薫り高く華やかなのは、八仙らしく、それでいて甘みが先に立ちすぎないバランスはとても美味しかったです。

 

ちなみに普通はこんなラベルです。

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ソガ・ペール・エ・フィス  7号酵母 (長野)

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日本酒にはまり始めた若者が典型的にとおる道、それはジャケ飲み・・・

最近の日本酒は、皆さんご存知の通りマーケティングやブランディングにも力をいれている蔵も多く、見てくれが興味深い酒が沢山あります。

そんな中、ソガペのどう見てもワインにしか見えないエチケット*1は、初心者の気を引くには十分すぎる風貌と言えるでしょう。

私も、そんな人間の一人。でも、その出会いはあんまり良くなかったんですね、たしか1年前くらいだと思います。第一印象は、酸だけが立ちすぎて、味気なく少し出来の悪い白ワインのような、そんな印象でした。もう、何号酵母を使った奴だったかも忘れてしまいましたが、確かにあんまり印象良くなかったんです。

 

そうした中で、久々に飲んだソガ・ペール・エ・フィス 7号酵母、これは第一印象を覆し、かつ評判通りの特徴が際立っていました。前回のように酸だけが立ちやせ細っていたような印象はもうなく、ボディは少し厚めになって、それでいてキレイな酸は残されておりバランスしている。いい意味で裏切られ、ああこれはまた飲みたいなと笑顔で帰りました。

 

 

濁酒・発泡系 3本

ピチピチしてて、クリーミーだったり、華やかだったり、楽しいのも濁ったお酒。下記の遠野がダントツでお気に入りでございました。

遠野のどぶろく (岩手)

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こちらは、GEMがオープンした直後に伺った際に頂いたお酒

これは、本当に本当に旨かった・・・お燗にしてブルーチーズのハムカツと合わせて貰いました。すんごく合うんだわ。

どぶろく、やぼったいニュアンスが先に立つようなイメージもありますが、こちらのお酒はエレガントそのもの。今年のトップ3に入るお酒でした。また、飲みに行きたい。多くは語るまい・・・

 

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新政・亜麻猫 (秋田)

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新政のお酒は去年から飲み始めました。実は、亜麻猫は後手になって初めて飲んだのは今年に入ってからなんですね。頂いたのは、新宿のモト、まだマリエさんいた頃だったかな。

 

発泡してます、一杯目にどうぞ。初めて飲んだ時、米を原材料にして、こんなに果実の香りが明確に香り立つ酒を作れるなんて・・・って思った事を覚えてます。ほのかに甘酸っぱくて、泡がキリッとしめてくれる。日本酒が苦手な方、飲み始めたばかりの方にぜひとも薦めたいお酒です。

 

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金鼓 濁酒 (奈良)

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色んな意味で印象に残ってます(笑)米を喰ってるような、そんな濁酒です。これは、有楽町にある君嶋屋さんに、日本酒を調達しにいったときに併設された立ち飲みエリアで頂きました。

 

グラスの様子を見ると物凄い濃度・粘度、そこから想起されるのは濃厚な味わいな訳ですが、思いのほか飲み口は爽やかに、それでいて米の旨味、懐の深さはしっかりあります。”柔らかいお粥を食べるような感覚”と表現されるように、これは食べるお酒ですね(笑)

 

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お燗/常温が旨い酒 4本

常温をちょくちょく飲み始めたのも今年からでした。この時期は、お燗が本当に美味しいですよね。

 

都美人 山廃純米 古酒8BY (兵庫)

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日本酒好きの友達と忘年会に、かねてより狙っていた高田馬場研究所に行って参りました。年の暮れに滑り込んだこのお酒は、今年の中でもダントツに印象深いお酒とあいなりました。どのくらい旨かったかと言うと、その場で一緒にいった友達に発注させ、年明けの新年会で飲むことにしたくらい、本当に本当に旨かったわけです。

 

ふくよかな味わいをベースにしつつ、熟成によって現れる黒糖やキャラメルみたいな仄かなニュアンス、それを酸でキュッとバランスとる感じ、最高でした。宅飲みでキレイにお燗がつけられるか不安ですが、今から飲むのが楽しみでもあります。

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旭 若松 (徳島)

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「変態なお酒ですよね(笑)いい意味で」

日本酒に拘ってる割烹にて、香川のお酒・悦凱陣を出された際に、四国といえば若松ってお酒も美味しかったですって話した際に、店員さんに言われた言葉です。

 

こちらは、クラフトビールと日本酒いずれも楽しめる、天国のようなお店、万事快調で頂きました。この記事で取り上げているお酒の中で、もっとも個性的で癖が強い酒です。嗚呼、純米酒の魅力よ・・・濃醇、旨味の塊、それでいてきれっきれの酸。強いつまみと合わせよう。

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花巴 純米古酒長期熟成 2003 (奈良)

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古酒じゃないほうは、あんまり好みじゃなかったんだけど、この純米古酒長期熟成のお燗は大変に好みでした。紹興酒を思わせる味わいと酸味。ゆっくり飲みたいお酒でした。東北のお酒を中心に飲んでいたので、西日本のお酒を中心に扱う八咫 さんに行くと色んな出会いがあって楽しいなと、そんな風におもったお酒です。 tabelog.com 

 

 

蓬莱泉 和 熟成生酒

f:id:hasebot:20151228163637j:imagef:id:hasebot:20151228163653j:image確か一年くらいと言っていたでしょうか、それくらい寝かせたお酒です。よく行く日本酒屋さんで出してもらいました。 少し黒糖のようなニュアンスが出始めていますが、古酒ほど重すぎず、もったりもしていない、フレッシュさも併存させている不思議な気持ちになれるお酒です。トロッとした口当たりも特徴でしょうか。ん~~~なんだったっけ、もう一回!って飲みたくなるお酒です。そして、ごめんなさい、これは冷やで飲みます(笑)軽く熟成させてたので、こっちにカテゴライズしました(笑) tabelog.com

 

来年は何を飲もう

ここまで読まれた皆さん、飲んでみたいお酒は見つかったでしょうか。改めてみてみると、日輪田、遠野、都美人は特に美味しかったように思います。来年は、もう少し西日本のお酒にも手を出しつつ、キチンと日本酒について勉強もしてみたいと、改めてこのエントリーを書きながら思いました。来年も、素晴らしい日本酒に出会えますように。 

*1:実際、作っているのは長野県の小布施酒造・小布施ワイナリーですしね